この人誰?! 郡山駅の階段のイラスト - 福島県郡山市(4/59)
郡山市ってこんなとこ
東北地方第二の都市、郡山市。
経済規模が仙台に次いでいます。
江戸時代には宿場町として栄え、明治に入ってからも、国家事業として大規模な開拓が行われました。
その際に培われた開拓者精神と安積疏水(あさかそすい)は、今でも郡山の礎となっています。
郡山市の名所名物
名所:磐梯熱海温泉、安積疏水(十六橋水門など)、猪苗代湖湖畔
工芸:三春駒
名産:鯉、郡山産米「あさか舞」、阿久津曲がりねぎ
グルメ:郡山ブラック(ラーメン)、鯉料理、クリームボックス
郡山市の思い出
Note1. 郡山駅の階段
郡山駅に降りたのは電車の乗り換えのため。
次の電車まで少しだけ時間があったため、駅構内のお土産屋さんを覗いたりしました。
初めて郡山駅に降りて、まず感じたこと。 それは「あれ…?意外と都会」
(正面の目抜き通りが5車線もある)
意外と、なんて言ったら失礼なのですが、「東北地方の県庁所在地ではない市」の駅という先入観がありまして。
今回このブログを書くにあたり、郡山市が東北では二番めに大きな都市であることを知りました。
なるほど。ならば私が「(意外と)都会」と感じたのは必然ですね。
ところで、郡山駅で気になるものを見つけました。
それは階段を利用して描かれた大きなイラスト。
だ、誰?
雰囲気が大久保利通っぽいけどお雇い外国人にも見える。
大久保利通って郡山と関係なさそうだし、お雇い外国人かな。
気になったので、旅行後にちゃんと調べました。
結論から言うと大久保利通なんですが、ついさっきまで、安積疏水の開削事業の指導者ファン・ドールンと勘違いしてました。
この階段イラストは別の場所にもあり、そちらはファン・ドールンが描かれているようです。
その説明を、自分が見たイラストのものだと思ってしまったのです。
写真をよくよく見たらイラストに大久保利通と書いてありました。気がついて良かった…!
あやうく自信たっぷりファン・ドールンだと紹介し、赤っ恥をかくところでした。危ない危ない。
ちなみに大久保利通は、安積疏水事業の起案に関わっていたとのことです。事業案に予算がついた直後に凶刃に斃れ、その成果を見ることは叶いませんでした。
只見線 鉄道の旅 - 福島県金山町(3/59)
金山町ってこんなとこ
金山町は、奥会津地方に位置する山深い町です。
町を横断する只見川には川霧がかかりやすく、幻想的な景色を見ることができます。
全国屈指の秘境路線と言われる只見線が只見川を沿うように敷かれていて、鉄道ファンに人気があります。
金山町の名所名物
名所 :霧幻峡の渡し、大志集落、妖精美術館、炭酸温泉せせらぎ荘
名物 :もりもり箸(奥会津産杉割り箸)
名産 :奥会津金山赤カボチャ、あざき大根
グルメ:ソースカツ丼、あざき大根高遠蕎麦
金山町の思い出
Note1. 只見線の旅 - 会津川口駅
今年の初夏、会津駒ヶ岳に行った時に、友人から只見線について教えてもらいました。 何でも絶景を味わえる秘境路線だとか。 只見線ポータルサイトを見ても良さげだったので、只見線の旅を決めました。
只見線は、会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅までを繋いでいます。 所要時間はおよそ4時間半。 一日の発車数は3本だけ(途中駅終着の電車を含めるともう少しあります)
大変な行程ですが、秘境路線と聞いていたし平日だったので、のんびり寛げると思っていました。
ところが、発車20分前にホームに向かうと予想外の人・人・人!
長蛇の列に目を丸くします。
私はかろうじて座席にありつけたものの、座れない乗客も多かったです。
狭い座席、混雑した車内で4時間半。
これは辛い旅になる、そう直感しました。
只見川沿いの車窓の景色は素晴らしいですが、周りに気を遣いながら同じ姿勢でいるのは、やはり疲れました。
窓ばかり見ていて、首が痛ァ。
そんな中、救いになったのが会津川口駅での長い停車時間。 30分ほど止まっているので、電車を降りて体を動かせます。
電車の写真が撮影できたのも嬉しい。会津若松駅では人が多くて撮れなかったので。
一両目と二両目で柄が違うのね。 調べてみた限り、いろんな車両があるみたいですね。
会津川口駅はレンガ風のレトロな駅舎でした。
中に売店があったので冷やかします。 おやつやお土産が並んでいました。
同じ建物内に、JAや観光協会、郵便局が合設されています。観光協会ではレンタサイクルがあり。
周辺の散歩もできました。徒歩10分ほど先の場所に大志集落が撮影できるビュースポットがあるそうですが、流石に無理なので諦めます。
今回の旅で後悔してしまったのは、ここで一泊しなかったこと。
この辺りをレンタサイクルで観光したら絶対に楽しかったのに。
走る列車の撮影に、挑戦すればよかった…。
Note2. 温かい気持ち
会津川口駅では体の疲れを癒しましたが、走り始めてからも心の癒しがありました!
それは外にいる金山町の人が、こちらに向かって手を振ってくれること。
車内にいながら、現地の人との触れ合いを感じられるっていいな。 ほっこりしました。
ほんとの空を見てきた - 福島県二本松市(2/59)
二本松市ってこんなとこ
二本松市は福島県有数の城下町です。 中通と呼ばれる福島県中央部に位置します。 名山、温泉、歴史、文学の分野で突出した知名度があり、観光資源に恵まれています。
二本松市の名所名物
名所 :安達太良山、二本松城、岳温泉、東北サファリパーク
名物 :菊人形
名産 :日本酒、二本松家具
グルメ:玉羊羹、ざくざく
二本松市の思い出
Note1. 安達太良山
日本百名山に選ばれている安達太良山は、火山特有の秀麗な山容ながら、ロープウェイ駅から山頂まで1時間半〜2時間程度で気軽に登れる山です。
旅行ついでの登山にはぴったり。
序盤は木道で歩きやすい
次第に段差が大きくなる
登山道を見上げた時の空がね、本当に綺麗なんですよ。
山頂はこの岩の上。
このポコっとした山容から、安達太良山は乳首山とも呼ばれています。
下の写真は二本松城の展望台から撮影した安達太良山ですが、思ったよりも乳首でした。
閑話休題。
最後の岩を登って、
祝登頂
見よ、この雄大な風景を。
頑張ったかいがあった!
落ちて死ぬような危険箇所はありませんが、岩と石が多く、それなりに歩きにくい道です。 また気軽に登れる山とはいえど、安達太良山は活火山。お出かけの際は、装備や火山活動状況に気をつかってくださいね。
Note2. ほんとの空
安達太良山のロープウェイ駅の近くに薬師岳という山があります。 薬師岳のすぐそばに この上の空がほんとの空です という標柱が立っていました。
詩人・高村光太郎の詩の一節が、元になっているのでしょう。
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空がみたいといふ。
- 中略 -
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
智恵子抄より
福島出身の妻への愛情が感じられるよい詩ですね。
高村光太郎、智恵子夫妻のなごりは、二本松城跡でも見られました。
あれが阿多多羅山 あの光るのが阿武隈川。
詩の一節が刻まれた石碑です。
あれが阿多多羅山 あの光るのが阿武隈川。
ここはあなたの生れたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫
智恵子抄より
後述しますが、二本松城跡は高台にあり、市内や安達太良山が一望できます。 阿武隈川はよく分からなかったですが、もしかしたら川面に反射した光が煌めいて見えることがあるのかもしれない。
たった四行で妻への愛と二本松の情景が伝わってきます。 詩や言葉の持つ力は、とても凄いと思いました。
Note3. 二本松城跡は山だった
二本松城跡は日本百名城に選ばれています。 一つの市に日本百名山と日本百名城があるのって、なかなか珍しいですよね。
今回の旅は安達太良山が主目的だったため、二本松城跡には下調べなしで行きました。 ホテルのチェックアウトの時間まで時間があるかは、散歩がてら観光しようと思ったのです。
それがいけなかった。
GoogleMapで見ると二本松城跡は大きめの公園になっている。 本丸跡だけ見て帰ろうと思い出発しました。 この時の私のイメージは、我がホーム、松本城のように真っ平で見通しの良い場所です。
ところが、二本松城に行ってみると、坂と木に遮られて本丸跡がどこにあるかも分からない。 完全に迷子。
じっくり観たい史跡たちに後ろ髪を引かれながら、後ろの時間を気にし足早に立ち去ります。
やっと本丸跡が見えてきました。
城の復元はさらておらず、天守台の石積みのみです。
天守台の写真。
慌てたあまり指を入れてしまう大失態。
公園入り口から100m以上登るだけに、街を見下ろせる好展望でした。
ノート4. 二本松少年隊
二本松駅で撮影した少年像の写真。
戊辰戦争(徳川慶喜を要する幕府軍と薩長中心の新政府軍の戦い)の悲劇として、少年たちが若い命を散らした会津白虎隊が有名です。
彼らと同じように戦いに殉じた少年たちが、ここ二本松にもいました。
兵力不足に陥った二本松藩は、志願した12歳から17歳の少年たちを出陣させます。 少年部隊だった白虎隊とは違い、各部隊への配属という形だったようです。
二本松城跡にある少年隊像は、激戦地・大壇口戦場に出陣した少年たちの像です。
まっすぐ前だけを見ている姿が印象的。
そういう時代なんでしょうけど、少年隊以外もみんな若いです。 彼らが所属した部隊の隊長は22才です。 彼もまたこの戦いで命を落とします。 隊長を失い退却する少年隊を援護するため敵軍に突っ込んでいった兵士は、21才と26才。
今ならまだ学生でもおかしくない年齢。悲しくなりますね。
ところで、2枚目の写真の中央右に女性の像があるのが分かりますか? 撮影時には気が付かず、この像の写真はこの写り込んだ一枚しかありません。
あとで調べて分かったのですが、この像の正体は少年隊の出陣服を繕う母でした。
栄養状態が今より悪い時代ですから、少年隊も今よりもっと子供子供していたかもしれません。 送りだす母はどれほど辛く、心配だったでしょうか。
子供たちの健気さや母の想いに涙が誘われますが、けっして美談にしてはいけませんね。自戒。
二本松市は、山好き歴史好きの私にはとっても刺さりました。 今回は、時間不足・情報不足・根性不足で色々心残りができてしまったので、また近いうちに再訪したいと思います。
高崎駅のぐんまちゃん - 群馬県高崎市(4/35)
高崎市ってこんなとこ
高崎市は群馬県で最も人口の多い街です。
交通網が発達し、群馬県の交通の拠点になっています。
一方で名山・榛名山を抱え、自然景観に優れています。
榛名山とは特定の山のことではなく、一帯の山々の総称です。
榛名湖にたたずむ榛名富士の姿は、特に美しく見栄えがします。
高崎市の名所名物
名所 :榛名山、榛名湖、高崎白衣大観音
工芸 :だるま
名産 :小麦
グルメ:高崎パスタ
高崎市の思い出
Note1. ぐんまちゃん、かわいい!
交通の要所だけあって、私も新幹線の乗り換えで高崎駅を利用しました。
乗り換え時間もそう余裕があるわけではなく、足早に立ち去ったのですが、ラッキーなことに群馬県の二台名物ぐんまちゃんと高崎のだるまのツーショット写真が撮れました!(冒頭の写真)
やったね!
ぐんまちゃんと言えば、ゆるキャラグランプリ2014年の覇者。
どおりで可愛いはずだ。
高崎駅 2023年初夏📸
宝塚市 - 兵庫県(2/41)
サービスエリアというより観光スポット?!宝塚西SA
宝塚西SAは2018年にできたばかりの新しいサービスエリアです。
宝塚劇場をイメージした造りで、なんでも総工費40億円とか。
いや、めちゃくちゃ良かったです。
キラキラシャンデリアのトイレは、どこぞの王宮みたいでテンションあがりました。
当たり前だけど写真撮影NGだったので、公式サイトでご覧ください。
http://www.takarazukakita-sa.jp/guide/
フードコートもテイクアウトフードも充実しています。
私は踊りたこ焼きを購入しました。
いいだこが一匹まるまる入っていて、これまたテンションがあがりました。
夜の車内で食べたので、やっぱり写真はありません。 それだけは残念でした。
踊りたこ焼き http://www.takarazukakita-sa.jp/takeout/index.php#
2022年秋📸
揖保乃糸の聖地 - 兵庫県たつの市(1/41)
たつの市ってこんなとこ
たつの市は、2005年に誕生した比較的新しい市ですが、その地域には歴史と伝統が色濃く残っています。
なかでも播磨の小京都と呼ばれる龍野には伝統的建造物の保護区があり、歴史景観を楽しめます。
また名産そうめんの歴史も古く、室町時代にはすでに作られていたそうです。
たつの市の名所名物
名所 :重要伝統的建造物群保存地区、新舞子潮干狩場、セイバンミュージアムパーク
工芸 :ランドセル
名産 :そうめん、醤油
グルメ:揖保乃糸、醤油まんじゅう、鮎料理
たつの市の思い出
Note1. サービスエリアで食す地元グルメ 揖保乃糸
旅のお楽しみの一つにサービスエリアの地元グルメがあります。 移動中ながらその土地の名物を味わえるなんて最高!
ここ熊野西SAでは、たつの市の名物であるそうめん、揖保乃糸を使った料理を食べることができました。
揖保乃糸に地域性があったのですね。
お恥ずかしながら知りませんでした。揖保が地名であることすら意識していなかったです。
熊野西SA併設のレストランかごの屋で、早速にゅうめんとローストビーフのセットを注文しました。
長距離移動で疲れた体に、温かいにゅうめんは嬉しい。
柚子の風味がして、さっぱり食べられました。
毎日でも食べたい優しい美味しさです。
熊野西SAは一般道からも利用でき、高速を使わない人でも気軽に立ち寄れます。
かごの屋 SA・PA龍野西SA(上り線)店 (かごのや) - 竜野/食堂 | 食べログ
2022年秋 📸
田辺市 - 和歌山県(2/30)
熊野古道を歩く
熊野古道は、熊野三山へと通じる参詣道の総称です。 和歌山県内だけではなく、三重県伊勢神宮から歩く伊勢路、奈良県吉野から歩く大峯奥駈道など、6つのルートがあり、大変長距離です。
発心門王子から熊野本宮大社まで
私は熊野古道の中でも極々短い部分、発心門王子から熊野本宮大社まで歩きました。 このルートは傾斜が緩く、7km程度の手頃な距離で観光客に人気があります。
シダが生い茂る古道
熊野大社の大鳥居
熊野古道は見晴らしは悪いです。途中に1箇所だけ展望台がありました。
展望台からは熊野本宮大社の大鳥居が見えます。
この大鳥居は2000年に建立された新しいものです。
私よりも若い。
熊野本宮大社の宮司が世界平和を願って建てたそうです。
この大鳥居は数百年後に文化遺産になるかもしれませんね。そう考えるとワクワクします。
熊野本宮大社
展望台からまもなく、目的地の熊野本宮大社に到着しました。
これは拝殿の写真です。
熊野本宮大社は本殿で参拝できますが、撮影禁止だそうです。
熊野三山仲間の熊野速玉大社は彩り豊かで華やかでしたが、こちらは檜皮葺屋根の落ち着いた本殿でした。
熊野速玉大社についてはこちら↓ 1718.hateblo.jp
また、八咫烏のモチーフがそこかしこにあり、印象に残りました。