八ヶ岳山麓、水にまつわる伝説 - 山梨県北杜市 (5/27)
北杜市ってこんなとこ
北杜市には、登山者のメッカと呼んでもいい程、名山が勢揃いしています。
八ヶ岳エリア、南アルプスエリア、奥秩父エリアに市境があり、日本百名山のうち4座が北杜市にあります。
自然観光資源に恵まれていながら、交通の便も悪くはなく、首都圏や中京圏から日帰り観光が可能です。
北杜市の名所名物
名所: 清里、赤岳、甲斐駒ヶ岳、尾白川渓谷、サントリー白州蒸溜所
名産: ミネラルウォーター
グルメ: 金精軒の水信玄餅
北杜市の思い出
Note1. 北杜市の滝と伝説
北杜市には多くの滝があります。 清里駅の近く(徒歩10〜15分くらい)にもあるとのことで、飯盛山登山のついでに寄り道してみました。
宮司の滝
宮司の滝に行くには、ちょっとした山道を歩くことになります。 なだらかな道ですが、丸太橋やちょっとした鎖場などアスレチック要素があり、少しドキドキしました。
鎖場を降りると宮司の滝。
ひと気もなく静謐で厳かな雰囲気があります。
現地の案内板に、この滝には「よいまもの」が住んでいるという言い伝えがあると書いてありました。
また「悲しい民話である」とも書かれていました。
「よいまもの」なのに悲しい民話なの?ちょっと気になったのでネットで調べてみました。
正式な出典はみつからなかったものの、こちらのサイト
龍鱗:宮詞の滝の「まもの」(山梨県北杜市)
で要約を読むことができました。ありがとうございます。
いわく、「貧しかった集落の人々が宮司の滝に願い事をすると、祝い事に使う食器や布団を貸してもらえた。ある時、おきよという人が借りた皿を壊してしまった。皿を返せなかったおきよは、滝に落ちて死んでしまった。」とのことです。
よい魔物かなー?
千ヶ滝
千ヶ滝は宮司の滝からさほど離れていない場所にあります。こちらには、整備された遊歩道を歩いていきます。
駐車場からの距離も短く、歩きにくい場所はありませんが、滝へ下りるときに急な石段があります。ヒールはお勧めできないかも。
ちなみに私は左右の視力のバランスが悪く、この手の石段はちょっと怖い(^-^;
滝から離れていても、飛沫が飛んできます。
近づいてみる。大・迫・力。
川向かいの森の奥の方から、木が倒れたのか、轟音が響いてビビりました。
Note2. 北杜市の湧き水と伝説
名山で有名な北杜市ですが、同時に水の町でもあります。
山に降った雨が川や湧き水になって麓に流れ込むので、名山と名水がセットになるのは宿命のようなものです。
環境庁が選ぶ名水百選に北杜市は二エリア選ばれています。
一つは八ヶ岳南麓高原湧水群
もう一つは、白州/尾白
私は、八ケ岳南麓高原の代表的な湧水である三分一湧水と女取湧水を見てきました。 どちらも小淵沢駅から甲斐小泉駅までを繋ぐ、信玄棒道のウォーキングコース上にあります。
三分一湧水
下水道がほぼ管理された現代でも、水利権を巡って諍いはおこります。 環境が悪かった昔は、水は死活問題ですから、より深刻な社会問題だったでしょう。
その問題を解決したのが、この三分一湧水。 豊富な湧水を三つの地域に平等に分配しています。
先人の知恵がすごい! ご先祖様に感謝ですね。
女取湧水
宮司の滝に言い伝えがあったように、女取湧水にも伝説が残っています。
女取というだけあって、女性にまつわるお話。
二つの伝説があるようで、一つは器量の良い少女が巾着を拾おうとして川に引き込まれてしまう話。
もう一つは、恋人に巾着を渡そうとして川で溺死してしまった息子の母親が、若い娘を殺すため蛇になってしまう話。
私が見た女取湧水は水量がとても少なかったのですが、昔は大きな川だったのでしょうか。
こちらのお話も、下記のサイトで概要を読むことができました。
龍鱗:女取川哀話・一(山梨県北杜市)
龍鱗:女取川哀話・二(山梨県北杜市)
土地にまつわる伝説は面白いですね。はまってしまいそう。
Note3. がんばれ、清里駅
バブル期には大人気で原宿駅のような雰囲気だったそうです。
今は、うーん…、7月でも通行人は少なめでしたねぇ。
清里の人気スポットと言えば清里テラスが思い浮かびます。
他の地方都市と同様、駅前は寂れてしまったようです。
小海線の本数の少なさがネックになったのかも。
私は電車移動が多いので、清里駅にもかつての活気を取り戻して欲しい!
朗報もあります。MILK POTは今までは廃墟のように薄汚れていましたが、今年7月に綺麗になって復活しました。
清里駅復活の予感がします。 昭和レトロブームの波に乗ろう。
駅近のレストラン K's cafeはオシャレで広々としていました。
パスタの種類が多く、選びがいがあって嬉しい。